失語症者向け意思疎通支援者指導者養成研修

何やら難しそうなタイトルの研修ですが、「失語症者向け意思疎通支援者」、みなさんご存知ですか？

　今年度から障害者総合支援法の中の地域生活支援事業の中に、失語症者向け意思疎通支援事業が位置付けられました。失語症のある人は地域の生活の中で、コミュニケーションの困難さだけでなく、様々な生活のしづらさを感じています。失語症者向け意思疎通支援者とは、失語症のある人とのコミュニケーションについて、一定の知識と技能を有し、失語症のある人を支援する人で、失語症のある人の豊かなコミュニケーション、心理的サポート、社会参加への橋渡しへとつながることが期待されています。

　埼玉県言語聴覚士会では、これまで失語症会話パートナーを養成してきましたが、来年度からこの失語症者向け意思疎通支援者を養成できるよう、埼玉県と合同で準備を進めています。

　今年度は11月25日、12月15日の２回にわたり、意思疎通支援者を養成する指導者のための研修会を県内の言語聴覚士向けに実施し、当院からも研修スタッフとして参加しました。新たな事業なので、スタッフもまだまだ試行錯誤しながらですが、地域で生活する失語症のある人達の一助になれたらと思っています。

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