特定行為は診療の補助であり、看護師が手順書により行う場合に、実践的な理解力、思考力及び判断力並びに高度かつ専門的な知識及び技能が特に必要とされます。
新座志木中央総合病院では、タイムリーで適切なケアを提供するために特定行為を実践する看護師を育成しております。研修修了者はチーム医療のキーパーソンとして高度な臨床実践能力を発揮するために自己研鑽を継続し、医療の発展に寄与する看護して活躍する事を目指しています。
特定行為区分(4区分)
胸腔ドレーン管理関連
・低圧胸腔内持続吸引器の吸引圧の設定及びその変更
・胸腔ドレーンの抜去

栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
・持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整
・脱水症状に対する輸液による補正
術後疼痛管理関連
・硬膜外カテーテルによる鎮痛剤の投与及び投与量の調整
動脈血液ガス分析関連
・直接動脈穿刺法による採血
・橈骨動脈ラインの確保
研修者の声
◆取得した特定行為区分
胸腔ドレーン管理関連、術後疼痛管理関連
◆研修の内容
私が受講した術後疼痛管理関連は、どちらも外科病棟での業務内容に関係するものです。医師を待たず手順書をもとに特定行為を実施できることは患者さまの早い回復や早期退院に繋がると考えています。
◆受講したきっかけ
当院が研修機関に認定されたからです。子育てをしているので、遠い所に行って研修を受けることは現実的ではありませんでした。しかし、日頃から何か新しい事をしたい、スキルアップのために何か挑戦したいという気持ちがあり、当院が研修機関に認定されたことを知ると同時に立候補しました。
◆これからの目標について

私は外科病棟で働いています。診療科は、消化器外科、呼吸器外科、婦人科、耳鼻科、皮膚科、緩和ケア科です。幅広い知識と経験が必要ですが、日々新しい事に挑戦できる楽しさと、患者さまが回復していく過程を実感できるので、とてもやりがいのある病棟です。入院や手術も多いですが、チーム全体で協力し声を掛け合いながら勤務しているので、明るい雰囲気で楽しさもある病棟だと感じています。
今後は特定行為修了者として手順書をもとに特定行為を実践し、多くの症例を経験していきたいです。また、特定行為研修で得た知識を病棟だけでなく病院全体でのスタッフ育成に活かし、より深い知識を持つ看護師の育成と、今後の特定行為研修を受講する看護師のサポートをしていきたいと思っています。
◆特定行為研修を考えている方へ……
特定行為研修を受講することは、看護師としての自信に繋がります。出来ることが増え知識も増えていくことで、より患者さまの近くで看護が出来ると感じました。これからの時代に合った資格になるので、需要も増えています。どんな看護師になりたいか、目標を考える時の候補として、ぜひ特定行為という分野も入れていただきたいです。